悪意の科学
意地悪な行動はなぜ進化し社会を動かしているのか?
 
サイモン・マッカーシー=ジョーンズ 著
プレシ南日子 訳

272頁/定価 2200円+税 発行 インターシフト(発売 合同出版)

● 嫌がらせ、意地悪・・人間の心の闇にひそむ悪意は、
 なぜ進化し社会を動かしているのか? 
 ・・悪意の起源から驚きの効用まで、人間観をくつがえす傑作 ●

人間関係、ビジネス、政治、SNS、神話、文学、テロ、宗教・・・
具体例をもとに、悪意の力を解き明かす。

・悪意はなぜ失われずに進化してきたか?
・悪意をもたらす遺伝子、脳の仕組みとは?
・なぜ自分に危害が及んでも意地悪をするのか?
・善良な人まで引きずり下ろそうとするわけ
・「共感」は人間が本来持っている性質か?
・悪意と罰の起源とは?
・悪意にはどのような効用・利点があるか?
・悪意をコントロールするには?

・・・脳科学・心理学・遺伝学・人類学・ゲーム理論などの最新成果を駆使して、
まったく新しい人間観が示される。

★佐藤優、橘玲、竹内薫、吉川浩満、栗原裕一郎、池内了、冬木糸一、佐藤健太郎、尾崎世界観さん推薦!
★読売新聞、日本経済新聞、中日新聞、東京新聞、週刊文春、週刊東洋経済、週刊ダイヤモンド、
週刊エコノミスト、ニューズウィーク日本版、サライ、日刊ゲンダイ、夕刊フジ、HONZほか
多数メディアで書評!

★「悪意は複雑怪奇だが、自分と他人の悪意と向き合うために、ぜひ一読をお勧めしたい」
 ーー竹内薫『日本経済新聞』
★「悪徳から美徳が生まれるのだ」ーー吉川浩満『週刊文春』
★「悪意が発露されるのはどんな時なのか・・科学の様々な観点から悪意を解き明かしてみせる」
 ーー冬木糸一『HONZ』
★読みながら、自分の中の悪意がどんどん暴かれ、奪われていった。
 ーー尾崎世界観『読売新聞』
★神的で悪魔的な人類の心の揺らぎとしての「悪意」を科学する 
 ーー池内了『週刊エコノミスト』
★「心理学の立場から神義論を扱っている」
 ーー佐藤優『週刊東洋経済』

★ニューヨークタイムズ激賞ーー「挑戦的で奥深く、しかも楽しめる!」
★「実に驚くべき洞察だ!」ーーデビッド・ロブソン『The Intelligence Trap』著者
★「人間の社会行動における必読書」
 ーーパトリック・フォーバー(タフツ大学、生物哲学・准教授)

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::著者:: サイモン・マッカーシー=ジョーンズ
ダブリン大学トリニティ・カレッジの臨床心理学と神経心理学の准教授。
さまざまな心理現象について研究を進めている。幻覚症状研究の世界的権威。
『ニューサイエンティスト』『ニューズウィーク』『ハフポスト』など多数メディアに寄稿。
ウェブサイト『The Conversation』に発表した論評は100万回以上閲覧されている。

::訳者:: プレシ南日子
翻訳家。訳書は、アレックス・バーザ『狂気の科学者たち』、
サンドラ・アーモット&サム・ワン『最新脳科学で読み解く0歳からの子育て』、
ジャクソン・ギャラクシー&ミケル・デルガード『ジャクソン・ギャラクシーの猫を幸せにする飼い方』ほか多数。

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::目次::

◆「目次・はじめに・解説」の立ち読みはこちら

はじめに: 人間は4つの顔をもつ
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第1章: たとえ損しても意地悪をしたくなる
人間観をくつがえす研究/悪意に満ちた入札/
最後通牒ゲームによる発見/配偶者や恋人への悪意/
ビジネスでの悪意/選挙における悪意/終末論的な人/Dファクター

第2章: 支配に抗する悪意
平等主義はなぜ生まれたか?/ホモ・レシプロカンス/
文化が違えば公平さの基準も違う/正義中毒/怒りと脳/
共感は人間が本来持っている?/コストのかかる第三者罰/
安上がりな悪意/善人ぶる者への蔑視/悪意のソーシャルネットワーク

第3章: 他者を支配するための悪意
ホモ・リヴァリス/限られた場所での競争/
セロトニンが減ると悪意が高まる/勝負に役立つ

第4章: 悪意と罰が進化したわけ
悪意をもたらす遺伝子/公平さと罰の起源/オオカミがヒツジのふりをする
 
第5章: 理性に逆らっても自由でありたい
ブレイブハート効果/ドストエフスキーと実存主義的悪意/不可能を可能にする 

第6章: 悪意は政治を動かす
勝たせたくないから投票する/カオスを求める人々/悪意を刺激する/
「悪党ヒラリー」/挑発的なメッセージと菜食主義/
専門家にはうんざり/エリートが過剰になるとき

第7章: 神聖な価値と悪意
神と罰/自爆テロ犯はなぜ生まれるか?/神聖な価値への冒とく/
社会的疎外/宗教が新しいストーリーを提供する/
アイデンティティ融合/人々の協力を促し、地球を救う方法
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おわりに: 悪意をコントロールする
インターネット上の悪意にどう対処するか?/気難しい性格と創造力/
民主主義を弱らせないために/慈悲の怒り