人類進化の謎を解き明かす

ロビン・ダンバー 著 
鍛原多惠子 訳


344頁/定価 2300円+税
発行 インターシフト(発売 合同出版)

ヒトの心や社会ネットワークはいかに進化したか?

私たちはいかにして「人間」になったのか、
心や社会ネットワークはどのように進化したのか——
謎を解く鍵は、
「社会脳」と「時間収支(1日の時間のやりくり)」にある。

この新たなアプローチによって、類人猿から現生人類まで、
進化のステージが初めて統合される。

・人類進化の鍵は、「社会脳」と「時間収支」が握っていた。
・人類の脳の増大についての通説は間違っている。
・ネアンデルタール人の絶滅は、脳と緯度の関係に注目せよ。
・なぜ言語や音楽が生まれたのか。
・肉食や料理は、進化とどうかかわるか。
・ヒトは本来、単婚なのか、多婚なのか。
・複雑なヒトの社会やネットワークはいかに生まれたか。
・「死後の世界」と宗教の役割

・・ダンバー数(気のおけない仲間の数は150人)で知られる著者による
  驚きの知見満載の最新作!


★書評★
 圧倒的な面白さだ
ーー瀬名秀明『週刊ダイヤモンド』
 
運命を分けた集団形成の差ーー柄谷行人『朝日新聞』 
     
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●ロビン・ダンバー
 オックスフォード大学の進化心理学教授。
 ダンバー数や社会脳仮説の提唱者として知られる。
 邦訳書は『友達の数は何人?:ダンバー数とつながりの進化心理学』、
 『ことばの起源』、『科学がきらわれる理由』。
 
●鍛原多惠子(訳者)
 翻訳家。訳書は、エリザベス・コルバート『6度目の大絶滅』 、
 マイケル・コーバリス『意識と無意識のあいだ』、マット・リドレー『繁栄』など多数。


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::目次:: 

  
◆「目次・解説」の立ち読みPDFはこちら

第1章: 人類とはなにか、いかに誕生したのか
第2章: なにが霊長類の社会の絆を支えたか
第3章: 社会脳仮説と時間収支モデル
第4章: アウストラロピテクス
——時間収支の危機をどう解決したか
第5章: 初期ホモ属
——脳の増大をもたらした要因
第6章: 旧人
——料理と音楽、眼と脳
第7章: 現生人類
——なぜ繁栄することができたのか
第8章: 血縁、言語、文化はいかにつくられたか
第9章: 新石器時代以降
——私たちが「人間」になった理由

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:: 絶賛!::

 心のはたらきについて素晴らしく力強く説明してくれる。必読!
 ——『ニューサイエンティスト』
 
 何よりも時間のやりくりに着目した視点自体が面白い
 —— 森山和道『日経サイエンス』