ヒトの心や社会ネットワークはいかに進化したか?
私たちはいかにして「人間」になったのか、
心や社会ネットワークはどのように進化したのか——
謎を解く鍵は、「社会脳」と「時間収支(1日の時間のやりくり)」にある。
この新たなアプローチによって、類人猿から現生人類まで、
進化のステージが初めて統合される。
・人類進化の鍵は、「社会脳」と「時間収支」が握っていた。
・人類の脳の増大についての通説は間違っている。
・ネアンデルタール人の絶滅は、脳と緯度の関係に注目せよ。
・なぜ言語や音楽が生まれたのか。
・肉食や料理は、進化とどうかかわるか。
・ヒトは本来、単婚なのか、多婚なのか。
・複雑なヒトの社会やネットワークはいかに生まれたか。
・「死後の世界」と宗教の役割
・・ダンバー数(気のおけない仲間の数は150人)で知られる著者による
驚きの知見満載の最新作!
★書評★
圧倒的な面白さだーー瀬名秀明『週刊ダイヤモンド』
運命を分けた集団形成の差ーー柄谷行人『朝日新聞』
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●ロビン・ダンバー
オックスフォード大学の進化心理学教授。
ダンバー数や社会脳仮説の提唱者として知られる。
邦訳書は『友達の数は何人?:ダンバー数とつながりの進化心理学』、
『ことばの起源』、『科学がきらわれる理由』。
●鍛原多惠子(訳者)
翻訳家。訳書は、エリザベス・コルバート『6度目の大絶滅』 、
マイケル・コーバリス『意識と無意識のあいだ』、マット・リドレー『繁栄』など多数。
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::目次::
◆「目次・解説」の立ち読みPDFはこちら
第1章: 人類とはなにか、いかに誕生したのか
第2章: なにが霊長類の社会の絆を支えたか
第3章: 社会脳仮説と時間収支モデル
第4章: アウストラロピテクス——時間収支の危機をどう解決したか
第5章: 初期ホモ属——脳の増大をもたらした要因
第6章: 旧人——料理と音楽、眼と脳
第7章: 現生人類——なぜ繁栄することができたのか
第8章: 血縁、言語、文化はいかにつくられたか
第9章: 新石器時代以降——私たちが「人間」になった理由
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:: 絶賛!::
心のはたらきについて素晴らしく力強く説明してくれる。必読!
——『ニューサイエンティスト』
何よりも時間のやりくりに着目した視点自体が面白い
—— 森山和道『日経サイエンス』
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