夜が暗闇だった時代の、驚くべき真実。
産業革命以前、夜を暗闇が支配していた時代、
悪魔などが跋扈する一方で、
自由を求める人々は夜に解き放たれた。
そして夜間、一度起きてはまた眠る「分割睡眠」が常態だった。
文学・社会・生活・心理・思想・魔術——
私たちが忘れてしまった、夜の魅惑と恐怖を初めて描き尽くした傑作!
ジョージ・スタイナー、テリー・イーグルトン、絶賛!
★数々の賞・年間ベストブックに輝き、
世界の50を超えるメディアで紹介された名著、待望の刊行
(図版多数、カラー8頁)
★昼と夜との劇的な対話やせめぎあいを保全したい。
そこに歴史の省察のための焦点が絞りこまれる。
その論法の説得力に、ほとんどため息がでる。
——樺山紘一『日本経済新聞』
★これはいいねえ・・・単なる寝る時間としか思っていなかった夜が持っていた
豊かさにちょっと感動することだろう。
——山形浩生『cakes』
★夜に人々がどのように生き、どのような行動が起こり、
またどのような考えを抱いていたのかを様々な側面、
一次資料から徹底的に洗いだした凄まじい力作である。
——冬木糸一『基本読書』
★驚くような逸話がいろいろ出てきて楽しい本だ。
夜の静けさの中で、じっくり玩味してほしい。
——小倉孝誠(慶應大教授)地方紙各紙
★闇夜の生活史を読むのは、隣人の生活を裏窓からのぞき見するかのように
スリリングで、ちょっぴり背徳的な体験ですらある。
——吉田徹『週刊ダイヤモンド〜私の「イチオシ収穫本」』
★さながら夜の百科全書という趣き
——風野春樹『本の雑誌』
★昼と夜の鮮烈なる対照
——越智道雄(明治大学名誉教授)『公明新聞』
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●ロジャー・イーカーチ
ヴァージニア工科大学の歴史学教授。本書を含め、4冊の著作がある。
【著者の関連記事】
・朝日新聞 GLOBE(著者取材)
・来日講演のチラシ(2009年)
・眠りの本棚(柴田元幸x鍛治恵の対談)
●訳者
・樋口幸子
訳書にエリザベス・アボット『砂糖の歴史』、マーク・ペンダーグラスト『鏡の歴史』など。
・片柳佐智子
訳書にローレンス・ライト『ベッドの文化史』、ジュールズ・キャシュフォード『月の文化史』
(いずれも共訳)など
・三宅真砂子
訳書にローレンス・ライト『ベッドの文化史』(共訳)、サイモン・バロン=コーエン『共感する女
脳、システム化する男脳』など。
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◆「賛辞、目次、はじめに、夕暮れ、解説」の立ち読みはこちら

::目次::
◎はじめに:もうひとつの王国
◎第1部:死の影
第1章:夜の恐怖——天上と地上
第2章:生命の危険——略奪、暴行、火事
◎第2部:自然界の法則
第2部:自然界の法則
第3章:公権力の脆弱さ——教会と国家
第4章:人の家は城塞である——良い夜のために
第5章:目に見える暗闇——夜の歩き方
◎第3部:闇に包まれた領域
第6章:暗闇の仕事——仲間と共に
第7章:共通の庇護者——社交、セックス、そして孤独
第8章:騎士ウォーカー——王侯貴族たち
第9章:束縛から放たれて——庶民
◎第4部:私的な世界
第10章:寝室でのしきたり——儀式
第11章:心の糸のもつれ——眠りを妨げるもの
第12章:私たちが失った眠り——リズムと天啓
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:: 絶賛!::
著者の近代以前の文明における「夜景」の研究は、
文学から社会史、心理学、そして思想史にまでわたっている。
これは第一級の先駆的な功績である。
——ジョージ・スタイナー
途方もなく広範囲にわたる、さまざまな文化の資料を漁り、
魔女から消火活動、建築、そして家庭内暴力に至るまで、
ありとあらゆることを教えてくれる。
——テリー・イーグルトン
・・『ワシントンポスト』『ニューヨーカー』『フィナンシャルタイムズ』
『ガーディアン』『ロンドンタイムズ』ほか、世界の50を超えるメディアで絶賛!
◎賞
フィーアルファシータ国立歴史栄誉協会賞、チャールズ・スミス賞、
ヴァージニア図書館ノンフィクション部門賞ほか
◎年間ベストブック
『オブザーバー』紙、『ディスカバー・マガジン』誌、『ヒストリートゥデイ』誌
(A Longman History Today)、amazon.com エディターズ・ベスト3(歴史学)ほか
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