裸の脳を超えて、
身体・環境とともにある<野性の知能>へ。
・・・脳は身体・環境なしに、賢くなれない
・脳・身体・環境は、どうつながっているのか?
・なぜ大きな脳がない動物でも、「賢い」行動をとれるのか?
・なぜ人工知能の開発は、上手くいかなかったのか?
・大きな脳はなんのためにある?
・記憶は脳に貯蔵されない。
・掃除ロボット「ルンバ」の昆虫のような知能とは?
・赤ちゃんは世界を身体でどう感じている?
・動物の心をほんとうに理解するには?
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脳至上主義を脱し、<あるがままの世界>に開かれるためのガイド!
「心理学、生物学、ロボット工学、哲学を統合し、
動物と人間の認知について、新たな多くの洞察をもたらす」
——『アニマル・ビヘイビア』誌
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●ルイーズ・バレット
レスブリッジ大学の心理学教授。主な研究テーマは、動物の認知と行動。
とくに霊長類の行動と環境・認知のかかわりについて調査研究を進めている。
また、「身体化された認知」をテーマとする講座も開催。
●小松淳子(訳者)
訳書に『脳の中の身体地図』『プルーストとイカ』『死と神秘のボーダーランド』など。
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::目次::
詳しい目次&解説はこちら
●第1章 人間そっくりは間違いのもと
・動物を人間に当てはめて見てはいけない
・別の方法で答えを見つけよう
●第2章 擬人化って何?
・アニマシー(生物性)知覚
・大きな集団ほど、視力が良くなる
・知覚と行為は、協調して進化する
●第3章 小さな脳でもお利口さん
・配偶者を選ぶのに、知力はいらない
・単純なメカニズム、複雑な行動
●第4章 奇想天外!? ケアシハエトリ
・ストーキング、奇襲、カモフラージュ
・小さな脳の大きな謎
●第5章 大きな脳が必要なのはどんな時?
・本能と知能
・ショート・リーシュ型、ロング・リーシュ型
●第6章 生態学的心理学
・アフォーダンス、ループ状の行動
・環境は錯覚?
●第7章 メタファーが生む心の場
・チューリング・マシンへの大いなる誤解
・「計算」モデルから「力学」モデルへ
●第8章 裸の脳なんてない
・手掛かりはカオスにあり
・動物の「心」を理解するために
●第9章 世界は生きている
・掃除ロボット「ルンバ」の誕生(昆虫のような知能)
・アンディ・クラークの「行為指向的な表象」
・脳がなくても、ダンスは上手い
●第10章 赤ちゃんと身体
・身体の豊かなリズム
・五感のマルチモダリティ
・言語とは何か?
●第11章 空よりも広く
・拡張する身体の境界
・記憶は脳に貯蔵されない
・後成的なエンジニア
●エピローグ あるがままの世界を見るために
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絶賛!
知能を脳から解き放て!
・・・この本を読み終わる頃に、
うろこが何枚も落ちた目であなたが見る世界は、
本書と出会う前とはすっかり変わっているに違いない。
——村上浩『HONZ』
ベストセラー小説のように、途中で止められない。
——『メタサイコロジー』
心理学、生物学、ロボット工学、哲学を統合し、
動物と人間の認知について、新たな多くの洞察をもたらす。
——『アニマル・ビヘイビア』
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