野性の知能
裸の脳から、身体・環境とのつながりへ

ルイーズ・バレット 著 小松淳子 訳

360頁/定価 2300円+税
発行 インターシフト(発売 合同出版)

 裸の脳を超えて、
 身体・環境とともにある<野性の知能>へ。
 ・・・脳は身体・環境なしに、賢くなれない

 ・脳・身体・環境は、どうつながっているのか?
 ・なぜ大きな脳がない動物でも、「賢い」行動をとれるのか?
 ・なぜ人工知能の開発は、上手くいかなかったのか?
 ・大きな脳はなんのためにある?
 ・記憶は脳に貯蔵されない。
 ・掃除ロボット「ルンバ」の昆虫のような知能とは?
 ・赤ちゃんは世界を身体でどう感じている?
 ・動物の心をほんとうに理解するには?
 ・・・・

 脳至上主義を脱し、<あるがままの世界>に開かれるためのガイド!

 「心理学、生物学、ロボット工学、哲学を統合し、
 動物と人間の認知について、新たな多くの洞察をもたらす」
 ——『アニマル・ビヘイビア』誌

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 ●ルイーズ・バレット  
  レスブリッジ大学の心理学教授。主な研究テーマは、動物の認知と行動。
  とくに霊長類の行動と環境・認知のかかわりについて調査研究を進めている。
  また、「身体化された認知」をテーマとする講座も開催。

 ●小松淳子(訳者)
  訳書に『脳の中の身体地図』『プルーストとイカ』『死と神秘のボーダーランド』など。

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 ::目次:: 

 詳しい目次&解説はこちら
  

 ●第1章 人間そっくりは間違いのもと
 
・動物を人間に当てはめて見てはいけない
 ・別の方法で答えを見つけよう

 ●第2章 擬人化って何?
 ・アニマシー(生物性)知覚
 
・大きな集団ほど、視力が良くなる
 ・知覚と行為は、協調して進化する

 ●第3章 小さな脳でもお利口さん 
 ・配偶者を選ぶのに、知力はいらない
 ・単純なメカニズム、複雑な行動

  ●第4章 奇想天外!? ケアシハエトリ
 
・ストーキング、奇襲、カモフラージュ
 ・小さな脳の大きな謎
 
 ●第5章 大きな脳が必要なのはどんな時?
 ・本能と知能
 ・ショート・リーシュ型、ロング・リーシュ型 
 

 ●第6章 生態学的心理学
 
・アフォーダンス、ループ状の行動
 ・環境は錯覚?

 ●第7章 メタファーが生む心の場
 
・チューリング・マシンへの大いなる誤解
 ・「計算」モデルから「力学」モデルへ

 ●第8章 裸の脳なんてない 
 ・手掛かりはカオスにあり
 ・動物の「心」を理解するために

 ●第9章 世界は生きている 
 ・掃除ロボット「ルンバ」の誕生(昆虫のような知能)
 ・アンディ・クラークの「行為指向的な表象」
 ・脳がなくても、ダンスは上手い

 ●第10章 赤ちゃんと身体
 
・身体の豊かなリズム
 ・五感のマルチモダリティ
 ・言語とは何か?

 
●第11章 空よりも広く
 
・拡張する身体の境界
 ・記憶は脳に貯蔵されない
 ・後成的なエンジニア

 
●エピローグ あるがままの世界を見るために
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絶賛!

 知能を脳から解き放て!
 ・・・この本を読み終わる頃に、
 うろこが何枚も落ちた目であなたが見る世界は、
 本書と出会う前とはすっかり変わっているに違いない。
 ——村上浩『HONZ』

 ベストセラー小説のように、途中で止められない。
 ——『メタサイコロジー』 

 心理学、生物学、ロボット工学、哲学を統合し、
 動物と人間の認知について、新たな多くの洞察をもたらす。 
 ——『アニマル・ビヘイビア』

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