WAYFINDING 道を見つける力
人類はナビゲーションで進化した
 
M・R・オコナー
梅田智世 訳  

416頁/定価 2700円+税 発行 インターシフト(発売 合同出版)
GPSによって人類はなにを失うか?
脳のなかの時空間から、言語・物語の起源まで
ナビゲーションと進化をめぐる壮大な探究の旅へ!


・GPSも地図もない世界で、人類はいかに探索し、記憶し、ルートを伝えてきたか 
・「場所の記憶」は、いかに脳を発達させるのか
・幼少期の記憶が消えるわけ
・動物たちはなぜ地図もないのに地球を旅できるのか
・ヒトの祖先によるナビゲーションは、いかに言語・物語を形づくったか
・GPSへの依存は、認知や感情にどんな影響を及ぼす?
・AIは物語を理解できるか

脳科学・心
理学・人類学・考古学・言語学・生物学・AI ーー
道を見つける力が、私たちを「人間」にしたことを明かす。

科学ノンフィクションの名手による新たな傑作!

★続々、称賛!
太古の人類が現代科学と結び付く・・極めてエキサイティングではないか。
ーー岡本裕一朗『四国新聞』

非常に面白かった。
私が日高や北極で実践しているナビゲーションと実存の関係を
科学ジャーナリストが深く取材した本なのだが、
まさかこのテーマでこれほどの本を書く人がいるとは。
ーー角幡唯介「twitter」

注目の新刊、記憶とも絡んでいて興味深い。
ーー山本貴光「YouTube 人文的、あまりに人文的 #046」

(海馬は)GPS よりもはるかに柔軟で優秀なナビ機能といえる。
ーー『日刊ゲンダイ』

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著者
M・R・オコナー
ジャーナリスト。サイエンス、テクノロジーなどの分野で執筆。
既刊書は『絶滅できない動物たち:自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ』。
マサチューセッツ工科大学(MIT)・ナイト・サイエンス・ジャーナリズム・フェロー。

訳者
◎梅田智世
翻訳家。訳書は、ダニエル・Z・リーバーマン、マイケル・E・ロング
『もっと!:愛と創造、支配と進歩をもたらすドーパミンの最新脳科学』

リアム・ドリュー『わたしは哺乳類です』など。

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::目次::

◆「目次・はじめに・解説」の立ち読みはこちら

はじめに: 道を見つける
GPSも地図もない世界で/進化への影響/まったく別のこと/場所と親密に関わる

■PART 1 北極圏
第1章: 最後の道なき場所
壮大な旅/生ける伝説/変わる習慣/熟練のナビゲーションの鍵

第2章: 記憶の地景
欧州の探検家を驚かせた地図/第六感?/メモリースケープを育む/
ルート知識・サーベイ知識/場所(ロキ)法と海馬/記憶の糸


第3章: 幼少期の記憶はなぜ消えるのか
幼児の海馬は未発達/言語の爆発/エピソード記憶と脳内ネットワーク/
重大な転換期となる「ハイハイ」/他者中心戦略の変化


第4章: 動物たちのナビゲーションの謎
ヒト、イヌ、オオカミの認知地図/ナビゲーションの道具箱/
偏光パターンを利用する/科学では理解できない精度/
磁気受容体はどこにある?/量子コンパス/移動シンドローム


第5章: ヒトの認知能力を飛躍させる
狩りと物語り/痕跡から言語へ/「イヌクシュク」が伝えるメッセージ/
持続可能な連鎖/地名がもたらす心象風景


第6章: AIは物語を理解できるか
知能とは?/人間の言語の特性/自我を持つプログラム/
言語や身体なしに思考できるか


■PART 2 オーストラリア
第7章: スーパーノマド
ドリーミングと歌/大地に感情と意味を注ぐ/口承文化のリズム

第8章: ドリームタイムの作図法
ナビゲーション理論を超えて/歴史に残る革命運動/
文化の隠喩/つねに更新される動的な心象地図


第9章: 脳のなかの空間と時間
「場所細胞」の発見/頭方位細胞・格子細胞・境界細胞/
時間細胞/「地図」というより「音楽」

第10章: 雷の民のあいだで
あらゆる星が語りかける/土地の収奪と虐殺/心に刻む

第11章: あなたが左なら、わたしは北
言語が違えば、世界も違って見える?/女性は空間認知で劣るのか/
文化の社会理論/ティム・インゴルドの「ウェイフェアリング」

■PART 3 オセアニア
第12章: 人類最古の科学
ハーバード流の経験主義/目よりも腹で波をとらえる

第13章: オセアニアの宇宙飛行士たち
ホクレア号と『モアナと伝説の海』/エタック/霊的なもの/宇宙を漂うカヌー

第14章: 気候変動に抗する航海術
遊動民文化から学ぶ/カマカウをつくる最後の村/危機のなかで尊厳を保てるか

第15章: GPSが脳になりかわる
優先される尾状核/認知・感情の障害/国や文化による違い/未来を想像する力

第16章: 迷子のテスラ
仮想世界を歩きまわる/装置パラダイム/
自動運転車がもたらすもの/人間は道に迷う動物だ

おわりに: トポフィリアの天性
移動できない子どもたち/その場所を慈しむ/
近所が未知の領域に/放浪と故郷