〈わたし〉は脳に操られているのか
 
意識がアルゴリズムで解けないわけ
 
 
エリエザー・スタンバーグ 著 
 大田直子 訳

 
334頁/定価 2300円+税 発行 インターシフト(発売 合同出版)
つい悪いことをしてしまうのも、脳のせい?

なにかをしようとする前に、すでに脳(無意識)がそれを決めている。
では、人間に自由な意志はあるのか?


脳科学の最重要テーマ「自由と倫理」「意識とアルゴリズム」に挑み、
「自由意志はある」と解き明かして、大きな反響を呼んだ話題作!

・脳はどのように意思決定をおこなうか
・心や体の動きを予測できる?
・脳科学者(ガザニガら)の見解は間違っている
・道徳や倫理は終わるのか
・意識の深さを探る
・意識・心がアルゴリズムでは解けないわけ
・人間に自由な意志はある

★養老孟司、竹内薫 氏、絶賛書評!
・「自由意志」と道徳的行為の主体性の擁護——養老孟司『毎日新聞』
・多様な症例から脳の秘密を紐解く——竹内薫『日経新聞』

・神経科学の多様なアプローチが見えてくる——『日経サイエンス』
・一見矛盾するこの問題に、現役神経科医が鋭く切り込む——『ダ・ヴィンチ』
・決定論者は、圧倒的多数の証拠が自分たちに味方していると信じているが、
 それは盲信である——大野秀樹『図書新聞』
     
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●エリエザー・スタンバーグ
イェール大学附属病院の神経科医。脳神経科学と哲学をバックボーンに、
意識と意思決定の謎について研究している。本書を含め、3冊の著作がある。
  
●大田直子(訳者)
翻訳家。訳書は、オリヴァー・サックス『見てしまう人びと』 、
デイヴィッド・イーグルマン『意識は傍観者である』、
ブライアン・グリーン『隠れていた宇宙』など多数。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

::目次::

 
◆「目次・はじめに・解説」の立ち読みPDFはこちら 

はじめに: 人間に自由な意志はあるのか
第1章: 人を殺したのは脳のせい?
第2章: 意志はころがり落ちる石なのか
第3章: 二つの対立する答え
第4章: 頭のなかの嵐
第5章: 抑えられない衝動
第6章: 神経科学者の見解は間違っている
第7章: 理性は情動に依存する
第8章: 決断の引き金が明らかに
第9章: マジシャンとしての脳
第10章: 心や体の動きを予測する
第11章: 人間はプログラムされたマシンか
第12章: 悪徳の種が脳に植えられている?
第13章: 倫理の終わり
第14章: 意識の深さを探る
第15章: アルゴリズムは「限りのない問題」を解けない
第16章: 内面世界を意識的に旅する
第17章: 道徳的行為主体はいかに生まれるか
第18章: 心の宮殿
 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

:: 絶賛!::

神経科学・心理学・哲学が立ち向かう最もチャレンジングなテーマへの、素晴らしく鋭敏な洞察だ
——ジョセフ・ルドゥー