たいへんな生きもの
問題を解決するとてつもない進化
 
マット・サイモン 著 
松井信彦


328頁/定価 1800円+税 発行 インターシフト(発売 合同出版)
生きることは「問題」だらけだ。
だが、進化はとてつもない「解決策」を生み出す!

生きものたちのセックスから子育て、
食べもの、 闘い、住みかまで、
進化によるとてつもない「解決策」を、イラスト満載でご案内!

目次より
 ・オスがメスの体にとけていく
 ・皮膚の下でわが子を育てる
 ・鼻水だって武器になる
 ・5000 度の爆発的閃光を放つ
 ・先っぽが粘つくナゲナワを振り回す
 ・クジラの骨を海底で食べ尽くす
 ・巣の入口は不思議な耳
 ・世界最大の巣は監視も厳しい
 ・穴の中、ゆるゆるの皮膚が強みです
 ・熱帯雨林のスナイパー通り
 ・食後の死骸を背にしょって
  ……etc.

読みどころ&見どころ
 ◎生きものたちの「問題」、その「解決策」で全編構成
 ◎リアル(面白)イラスト満載!
 ◎ サイエンスライターならではの深いうんちく
 ◎ 進化の不思議が、ぐんぐんわかる!

生きることの光と闇……
億年スケールのすごい進化ドラマがここに!

★全米図書館協会「アレックス賞」
 (とくに若者向けの優れた本が毎年10冊選ばれる)
★2017年下半期ベストブックス!〜『図書新聞』
——不思議の玉手箱だ(大野秀樹 選)
★HONZ 「解説」から読む本




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●著者 マット・サイモン
サイエンスライター。『ワイアード』誌に、動物の生態(なかでも奇想天外なもの)や
テクノロジー関連の記事・コラムを寄稿。

●訳者 松井信彦
翻訳家。訳書は、『人類を変えた素晴らしき10の材料』『五〇億年の孤独』
『スプーンと元素周期表』『生命創造 起源と未来』など多数。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



::目次::

◆詳しい「目次」&「1章(ちょい読み)」はこちら

はじめに とてつもない解決策

1章:何がなんでもセックスしなくちゃ
 ・やりまくる……途方もなく!
 ・オスがメスの体に融けていく
 ・ペニスのフェンシングで決闘だ
 ・尖ったヒゲを伸ばし恋敵と戦う
 ・気が狂いそうな音で歌いまくる

2章:ベビーシッターが見つからないから
 ・アリの頭をベビーベッドに
 ・幼虫のボディガードに仕立てる
 ・トゲまたトゲまたトゲの毒針で刺す
 ・ハッピーエンドの皆殺し
 ・コオロギみたいに鳴く、子どもが迷わないように
 ・皮膚の下でわが子を育てる

3章:寝場所が要るのはわかるけど
 ・尻から体に入って、宿主を不妊にしてしまう
 ・絶景でまかない付きの貸間へ
 ・カイメンの内で女王と取り巻きや軍隊が暮らす
 ・世界最大の鳥の巣は監視も厳しい
 ・巣の入口は不思議な耳

4章:これはまたずいぶんなところに
 ・真空の宇宙に飛び出たって生きていける
 ・クモですが生涯、水中にいます
 ・熱帯雨林のスナイパー通り
 ・砂漠の優れもの、甲羅ラジエーター
 ・穴の中、ゆるゆるの皮膚が強みです

5章:えさにされては生きてけず
 ・鼻水だって武器になる
 ・切られた脚の再生法
 ・身を守る驚異の光のショー
 ・これぞ完璧なカモフラージュ!
 ・ライオンでも突き破れない生ける装甲車
 ・猛毒を体毛に塗り込む

6章:えさがなくても生きてけず
 ・コンクリートまでかじるカタツムリ
 ・曲げた針金のような指で
 ・5000度の爆発的閃光を放つ
 ・クジラの骨を海底で食べつくす
 ・走るのが速すぎて、目が見えなくなる

7章:そう簡単には逃がさない
 ・先っぽが粘つくナゲナワを振り回す
 ・散弾のように噴射する粘液砲
 ・魚を薬漬けにしてから口に入れる
 ・血を吸い、肉を食べる侵入種
 ・食後の死骸を背にしょって

おわりに:地球最大の問題