心を操る寄生生物
感情から文化・社会まで
 
キャスリン・マコーリフ 著 
西田美緒子


328頁/定価 2300円+税 発行 インターシフト(発売 合同出版)
あなたの心を、微生物たちはいかに操っているのか?

微生物などの寄生生物は、私たちの脳神経に影響を与え、
感情や行動を操っている。

たとえば、気分や体臭、人格・認知能力を変えたり、
空腹感・体重もコントロール。

ネコやイヌからうつる寄生生物が、
交通事故や学習力低下の要因になりうることも明らかに。

また、人々の嫌悪感に働きかけ、道徳や文化、
社会の相違にまでかかわる。

その脳を操るワザは、あっと驚くほど巧妙だ。

こうした操作力を逆利用して、
うつや不安、ストレスを和らげる療法も開発中。

この分野(神経寄生生物学)の先端科学者たちに取材、
複雑精緻なからくりに迫っていく

★amazon.com ベストブック(月間)!
きわめてオリジナルで、思考を刺激し、恐しくどきどきさせる・・・必読の1冊だ。
ーージョン・フォロ(amazon シニアエディター)
 
★養老孟司、竹内薫、松岡正剛、池田清彦、塚谷裕一、池永達夫 氏、絶賛!

感染症への警戒から嫌悪は生まれる
ーー養老孟司『毎日新聞』

読み進めるほどに、恐怖の波が襲ってくる(★★★★★傑作)
ーー竹内薫『日本経済新聞』

このテーマの解説書として決定版と言えるだろう。
ーー塚谷裕一(東京大学教授)『読売新聞』

寄生生物は我々の体の健康を脅かすばかりではなく、
精神にも甚大な影響を及ぼす。
ーー池田清彦『週刊文春』

宿主を操る驚きの生態描く
ーー池永達夫(ジャーナリスト)『世界日報』

この世界は寄生生物のためにあったのか
ーー『サライ〜BOOKレビュー』

・・春の収穫ーー松岡正剛『日刊セイゴオ「ひび」』

★HONZ 「解説」から読む本

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●キャスリン・マコーリフ
サイエンスライター。多くのメディアに科学記事を執筆し、数々の賞を受賞。
年間の最も優れた科学記事を掲載するアンソロジー
『ベスト・アメリカン・サイエンス・ライティング』にも選ばれている。

●西田美緒子(訳者)
訳書は、ペネロペ・ルイス『眠っているとき、脳では凄いことが起きている』、
ジェンマ・エルウィン・ハリス編著『世界一素朴な質問、宇宙一美しい答え』、
フランク・スウェイン『ゾンビの科学』など多数。


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::目次::

 
◆詳しい「目次」&「はじめに」「解説」はこちら 

はじめに: マインドコントロールの達人
第1章: 寄生生物が注目されるまで
第2章: 宿主の習慣や外見を変える
第3章: ゾンビ化して協力させる
第4章: ネコとの危険な情事
第5章: 人の心や認知能力を操る
第6章: 腸内細菌と脳のつながり
第7章: 空腹感と体重をコントロールする 
第8章: 治癒をもたらす本能
第9章: 嫌悪と進化
第10章: 偏見と行動免疫システム
第11章: 道徳や宗教・政治への影響
第12章: 文化・社会の違いを生み出す