男たちよ、ウエストが気になり始めたら、
進化論に訊け!

男の健康と老化は、女とどう違うのか
 
リチャード・ブリビエスカス 著 
寺町朋子


272頁/定価 2200円+税 発行 インターシフト(発売 合同出版)
男の健康と老化の鍵はなにか?
進化生物学(と人類学)から、まったく新たなエイジングが見えてくる!


・男の免疫力はなぜ女より弱いのか
・年とともに男のウエストが太めになる進化的メリットとは?
・長生きする男はどこが違う?
・ぽっちゃり男が好かれるのは?
・若くても父親になると男性ホルモンが減るわけ
・高年齢男性はヒトの長寿に貢献した?
・哺乳類、霊長類、ヒト(西洋化社会・狩猟採集民)で、老化はどう異なるか

・・・男と女の健康・老化の違いから、ヒトの進化の核心が明かされる。

★人間の生命の見方を変える洞察にあふれている。男も女も必読だ!
ーーダニエル・E・リーバーマン(『人体600万年史』の著者、ハーバード大学教授)

★竹内薫、吉川浩満、出口治明、森山和道、大野秀樹 氏、絶賛書評!
「笑いながら男性の免疫とホルモンと長寿の仕組みが学べる」
  
ーー竹内薫『日経新聞』
・「面白いしリファレンスも超充実」
ーー吉川浩満(twitter)
・「男らしさは病気の元だった! ?」
ーー出口治明『朝日新聞』
・「男性の老化の進化的由来を考察」
ーー森山和道『日経新聞』
・「子どもの世話をしているときのテストステロン濃度の重要性」
  
ーー大野秀樹(杏林大学名誉教授)『図書新聞』

★『ウォール・ストリート・ジャーナル』『サイコロジー・トゥデイ』
『ニューサイエンティスト』など、多数メディアで絶賛!

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●著者 リチャード・ブリビエスカス
イェール大学の人類学、進化生物学、生態学の教授。同大の生殖生態学の主任研究員。
とくに人間の生活史の比較・生殖・老化・代謝にともなう進化生物学と
内分泌学の研究で知られる。その著作と研究により数々の賞を受賞。

●訳者 寺町朋子
翻訳家。
訳書はジョナサン・シルバータウン 『なぜ老いるのか、なぜ死ぬのか、進化論でわかる』、
キルシュ&オーガス『新薬の狩人たち』、ジム・ホルト『世界はなぜ「ある」のか?』ほか。

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::目次::

◆「第1章」&「解説」はこちら

第1章 男の老化と進化
男の老化の特徴╱生活史を重視する╱人間の多様性╱
高年齢男性はいかに進化に寄与したか╱進化論の限界とは?

第2章 死者の曲線
老化の速さはなぜちがうのか?╱ゾンビ細胞╱
セックス、トレードオフ、使い捨ての体╱
狩猟採集民とチンパンジーの死亡パターン╱寿命の男女差の原因は?╱
死亡率の隆起╱代理養育

第3章 お腹のぜい肉にもメリットあり
筋肉から脂肪へ╱筋肉はエネルギー調節の鍵となる╱
テストステロン濃度を高める力╱なぜ若々しさを維持できないのか╱
脂肪が増えると代謝率が下がる╱アロマターゼ(芳香化酵素)に注目!╱
基礎代謝率が高いと死亡リスクも高くなる╱
きみが呼吸をするたびに╱経験や機知は体力よりも重要だ

第4章 高年齢男性はヒトの長寿に貢献した
長寿はいかに進化したか╱時間を買う╱
男と女の生殖能力のちがい╱父親になれる期間

第5章 父親投資と「ぽっちゃり父さん」仮説
老化を活かす╱ペンギンのような霊長類╱やや太めのほうが魅力的╱
子どものいる男性はより長生きする╱父親でも祖父でもある

第6章 男らしさはあなたを病気にする
男性ホルモンと健康╱なぜ男の免疫力は女より弱いのか╱
守られていない性╱前立腺がん、発生リスクの差╱
立つヒト╱白髪でももてるわけ╱同性愛者と老化

第7章 人類進化の未来に向けて
進化への大きな影響力╱戦争と破壊を招く╱
地球規模のジレンマから抜け出すために╱最後に