第三次産業革命
原発後の次代へ
経済・政治・教育をどう変えていくか


ジェレミー・リフキン 著  田沢恭子訳

416頁/定価 2300円+税
ISBN 978477269529995329 発行 インターシフト(発売 合同出版)

 
 自然エネルギーとネット社会が結ばれる次代へ。
 世界のリーダーたちを変革へと動かした、国際ベストセラー!
  

 いま人類は大きな転換期を迎えている。
 これまで私たちの社会は、「通信コミュニケーション」と「エネルギー」の技術が融合して、
 新たな時代を切り開く力となってきた。

 今日、起こりつつあるのは
 分散型の自然エネルギーとネット社会が結ばれた
 地球規模の「第三次産業革命」にほからなない。

 第三次産業革命は、その「水平パワー(ヨコにつながる力)」によって、
 エネルギー・経済・政治・教育・意識など、
 暮らしやビジネスにかかわるあらゆる領域を変えていく。

 ・自然エネルギーとインターネットの融合を進める「5つの柱」とは?
 ・経済成長と持続可能性を両立させる仕組みとは?
 ・新たなビジネスモデル、急進展する分野とは?
 ・求められるスキルや教育とは?

 数々の国際ベストセラーで、いちはやく次代を予告したリフキンーー
 『エイジ・オブ・アクセス』(集英社)で「フリー」「シェア」を、
 『水素エコノミー』(NHK出版)で「エネルギーウェブ」を、 
 『エントロピーの法則』(祥伝社)で「持続可能な産業経済」を、
 知らしめたリフキンが、本書では理念を実践し、世界に広める活動家としても姿をあらわす。
 じっさい、世界の首脳・経済人・市民団体などが第3次産業革命へと動き、
 地球生命圏と共存するグリーン経済社会の扉を開きつつある。

 ◎孫正義氏も大推薦!
 「脱原発後の世界が目指すべきビジョンが、ここに」

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 ●
ジェレミー・リフキン 
 
文明批評家。経済動向財団代表。『水素エコノミー』『エイジ・オブ・アクセス』などの
 国際ベストセラーを含む19冊の本の著者。
 欧州委員会、メルケル独首相をはじめ、世界各国の首脳・政府高官のアドバイザーを務める。
 また、ローマ市、オランダ・ユトレヒト州、米サンアントニオ市、モナコ公国などで、
 第三次産業革命を理念とするマスタープランを策定・推進中。
 世界の有力企業の経営者が集まるグローバルCEOビジネス円卓会議の会長。

 ●田沢恭子(訳者)
 
翻訳家。主な訳書は、ティム・ジャクソン『成長なき繁栄』、デイヴィッド・ボイル&アンドリュー
 ・シムズ『ニュー・エコノミクス』など。

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::目次:: 

 Part(1)第三次産業革命へ 
 
第1章 だれもが見過ごした真の経済危機
 
・1973年のボストン・オイルパーティー
 ・第二次産業革命の終局
 ・ウォール街の崩壊
 ・工業化時代のエントロピーの勘定書
 ・ティーパーティー運動

 第2章 新しい物語
 ・5つの柱
 ・グリーンエネルギーへの移行 
 ・1億9000万ヵ所の発電所
 ・太陽は照らないときもあり、風は吹かないときもある
 ・エネルギーのインターネット
 ・プラグイン輸送
 ・欧州議会が第三次産業革命を支持する

 第3章 理論を実践へ
 ・企業幹部たちが運動を始める
 ・世界各地でマスタープランをつくる
 ・ローマを生物圏都市へ
 ・サンアントニオ市のグリーン事業計画
 ・原発騒動
 ・新しいビジネスモデル
 ・モナコ公国の急進展
 ・ユトレヒト州の脱炭素化

  Part(2)水平パワーの波
 
第4章 分散型資本主義
 ・旧来のパワーエリート
 ・協同型経済 
 ・革新的なビジネス手法
 ・社会的企業家
 ・経済革命の仕組みづくり

 
第5章 左派・右派を超えて
 
・インターネットはいかに強健支配を倒したか
 ・政治の大転換
 ・旧守派エネルギー圧力団体の最期のあがき

  第6章 グローバル化からコンチネンタル化へ
 ・パンゲアへの回帰
 ・世界初の大陸内連合
 ・ASEAN・アフリカ連合・南米連合
 ・北米の地域連合
 ・地政学から生物圏政治へ

 Part(3)協働の時代
 
第7章 アダム・スミスとの決別
 ・ニュートンの法則と自己調節する市場
 ・なぜエネルギーの法則があらゆる経済活動を支配するのか
 ・国家の富
 ・経済理論はなぜ意義を失ったのか
 ・第三次産業革命時代の財産を再考する
 ・空間と時間の再発見

  第8章 教室の改革
 ・第三次産業革命を支える労働力の教育
 ・世界で最も時代遅れの制度
 ・生物圏意識
 ・生命愛による絆を取り戻す
 ・分散・協同型の教室
 ・水平型の学習
 ・生物圏が学習環境になる

 第9章 協働の時代へ
 ・供給が需要を生み出す?
 ・「仕事」をとらえ直す

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第三次産業革命の進展

 
・EU(欧州議会)がリフキン提唱の「第三次産業革命の経済行動計画」を採択・宣言。
 ・ドイツ・メルケル首相、スペイン・サパテロ首相、イギリス・キャメロン首相、
  ローマ市・アレマンノ市長、セネガル・ワット大統領などが第3次産業革命を支持。

 ・ローマ市、米サンアントニオ市、モナコ公国、オランダ・ユトレヒト州に委託され、
  リフキンのチームが第三次産業革命のマスタープランを策定・推進中。

 ・経済協力開発機構(OECD)の記念会議でリフキンが基調講演(2011年)を行い、
  OECDは「グリーン成長経済計画」を発表。
 ・国連工業開発機関(UNIDO)が、第三次産業革命を新興国・途上国の経済モデルとして採択。

 ・韓国の李明博大統領が、「グリーン・グロース・アジェンダ」を
  推進するために第三次産業革命を推奨。
 ・中国政府が将来の経済アジェンダの核心として、第3次産業革命を称揚。

 ・リフキン主宰の第三次産業革命を進める企業グループの参加社
  IBM、シスコシステムズ、フィリップス、シーメンス、シュナイダー、
  アクシオナ(世界有数の再生可能エネルギー会社)、
  KEMA(大手エネルギーコンサルタント会社)、ハイドロジェニックス、
  シュナイダーエレクトリック、CH2Mヒル、アラップなど

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絶賛の声!

 人為による危機は人智で乗り越える
 ——水口義朗『サンデー毎日』書評

 科学、経済、社会にまたがった視点は実に刺激的だ
 ——増子耕一『世界日報』

 著者インタビュー
 ——山本尚毅氏『HONZ』

 一読する価値は多いにある
 ——山本尚毅『HONZ』書評

 工業化の限界示し、地球文明の未来予測
 ——聖教新聞

 リフキン氏の独創的な考えは、政策立案者や市民を鼓舞してきた。
 ——ジョゼ・マヌエル・バローゾ(欧州委員会委員長)

 ローマ市の長期経済開発計画の中核を担うリフキン氏のビジョンは、
 持続可能でありながらも繁栄する社会をつくろうとする
 世界中の都市に青写真を提供する。
 ——ジャンニ・アレマンノ(ローマ市市長)

 すばらしい説得力!
 ——ギド・バーテルズ(国際スマートグリッド連盟会長)

 われわれの地球共同体が挑むべきことを明確にし、
 ビジネスリーダーや政府、市民に求められるビジョンが提供されている。
 ——ジョン・チェンバース(シスコシステムズCEO)


 
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