なぜ直感のほうが上手くいくのか?
「無意識の知性」が決めている

ゲルト・ギーゲレンツァー 著
小松淳子◎訳 352頁/定価1800円+税
 ISBN 978-4-7726-9520-6
発行 インターシフト 発売 合同出版

 情 報 は 少 な い ほ う が 上 手 く い く!
 大きな影響力を与え、数々の賞を受賞したベストセラー

 ▶直感が論理・分析・統計に勝るわけ
 ▶直感が生まれる仕組みと鍛え方

 合理的知・統計分析の限界を突き破る痛快な一撃!
 ・・投資、買い物、広告、恋愛、医療etcにすぐ役立つ  

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●ゲルト・ギーゲレンツァー Gerd Gigerenzer
マックス・プランク人間発達研究所の適応行動・認知学センター所長。AAAS(アメリカ科学振興協会)行動科学研究賞(1991年)、ドイツ年間科学書賞(2000年)をはじめ、数々の賞を受賞している。
シカゴ大学・心理学教授、ヴァージニア大学スクールオブローのジョン・M・オーリン特別招聘客員教授でもある。
著書は他に『リスク・リテラシーが身につく統計的思考法(『数字に弱いあなたの驚くほど危険な生活』改題文庫化)』(ハヤカワ文庫)など。
本書『なぜ直感のほうが上手くいくのか?』は、『Bild der Wissenschaft』誌(ドイツの科学誌)で「ブック・オブ・ザ・イヤー」を、『Handelszeitung』紙(スイスの経済紙)で「ベスト・ビジネス・ブック」を受賞(ともに2007年)。また、英国ロイヤル・ソサエティによる年間ベスト科学本の最終選考賞を獲得している(2008年)。

●小松淳子(訳者)
翻訳者。訳書に『プルーストとイカ:読書は脳をどのように変えるのか?』『脳の中の身体地図』(インターシフト)など。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 ::目次::  

 ■Part 1 無意識の知性
 ●1章
 直 感 と い う 近 道                                     
  役立つくらいの無知
  エキスパートの判断は直感的
  直感の基本原理とは?
  ほか
        

 ●2章 (と き に は)少 な い に 越 し た こ と は な い    
  言語学習も事業も、小さく始めよ!
  直観が最適投資より上手くいくとき
  聞き覚えは金融エキスパートを出し抜けるか?
  たくさん選べるのは良いことか?
  ほか
     
 ●3章 直 観 は ど う 働 く か ?
  知性とはリスクを承知で見当をつけること
  無意識にしている推論
  推論する遺伝子
  直感はどのように生まれるのか?
  ほか

 ●4章 進 化 し た 脳
  進化した知的能力
  適応的道具箱
  与えられた情報の先を読む力
  人間とチンパンジーの直観はどう違う?
  ほか

 ●5章 複 雑 で 不 確 実 な 環 境 に 適 応 す る
  あえて外れを選ぶわけ
  上手くいく企業風土の作り方
  不確実性と予測の限界
  単純さこそ、複雑な問題を解決する
  最善策を見つけようとしても無駄なだけ
  ほか

 ●6章 優 れ た 直 観 は、な ぜ 論 理 に 勝 る の か ?
  「リンダ問題」の問題
  チェーンストア・パラドックス
  肉体から切り離された知性  
  ほか

 ■Part 2 直感を活かす
 ●7章 知 名 度 の 効 果 と 評 価
  記憶を失っても再認できる  
  
まぐれ? いや再認ヒューリスティック!
  無知から生まれる集合知
  最も無知な人に従っても成功する場合
  再認ヒューリスティックの効果的な使い方
  ほか

 ●8章 も っ と も な 理 由 ひ と つ だ け で た く さ ん
  配偶者を決めるのも、ひとつの理由
  大衆政治のパラドックス
  どこで検討を終わらせ、決断を下すのか?
  自分の世界をデザインする
  ほか

 ●9章 医 療 で は 少 な い に 越 し た こ と は な い
  医療検査のリスク
  過剰診断・過剰治療を避けよ
  どこに住むかが運命を左右する
  医師の判断力を高める
  素早く決断するためのシンプルな方法
  ほか

 ●10章 道 徳 的 な 行 為 と 直 観
  なぜ普通の人びとが大量殺戮者に変わったのか?
  道徳的直観と共同体
  快楽計算とテロリズム
  トレードオフは不道徳?
  ほか

 ●11章 社 会 本 能
  社会的な信頼と不確実さ
  透明性か、神秘性か?
  模倣が上手くいくとき、いかないとき
  変化を起こす力
  ほか

 
  
注・参考文献・解説
               
                  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

数々の受賞! 絶賛の声!

 
Bild der Wissenschaft』誌(ドイツの科学誌)で「ブック・オブ・ザ・イヤー」、
  『Handelszeitung』紙(スイスの経済紙)で「ベスト・ビジネス・ブック」を受賞。
 
 英国ロイヤル・ソサエティによる年間ベスト科学本の最終選考賞を獲得。
 
 直感に関して、私が脳研究者として分析的に感じていることを、ずばりそのまま、いや、
 それを遙かに外挿した高次なレベルでわかりやすく代弁してくれる。
 さすがは巨匠ギーゲレンツァーだ。
 
——池谷裕二(『週刊現代』〜「リレー読書日記」より)

 本書は、直感的思考と意思決定の仕組みを科学的に分析した入門書と言えるが、
 読み物としても面白い。
 
——友野典男(行動経済学・明治大学教授)「徳島新聞」「秋田さきがけ」ほか地方紙

 直感の基礎にある隠れた経験則を掘り下げ、認知科学の側面から説明する。
 知性はいつも意識的で周到であるわけではなく、
 「大脳皮質には無意識のプロセスがぎっしり埋め込まれている」そうだ。
 
——日経サイエンス・BOOK紹介 

 ギーゲレンツァーの研究以前は、直感の有効性など迷信の類でしかなかった。
 しかし、彼は直感がどう働くか、そして現代の生活のなかで普通のひとびとが
 いかにそれを使い、上手くやっているかを明らかにした。
 
——ニューヨーク・タイムズ紙

 
マルコム・グラッドウェルの『第1感』は、ギーゲレンツァーの研究に多くを負っている。
 しかし、ギーゲレンツァーは、なぜ直感がしばしば正しいのかを解き明かすことによって、
 さらに遠くへと進んでいく。
 ——ビジネス・ウィーク誌

 問題解決において、あまりにも多くの情報を持つことは、
 余りにも少ない情報しかない場合と同様に有害である。
 本書は最も上手くいく“ちょうどいい位”を教えてくれる。
 
——ボストン・グローブ紙

 ギーゲレンツァーは、直感の進化する基盤を明らかにしたことで、
 グラッドウェルの『第1感』を越えている。
 ——シード(SEED)誌


購入する
 
Amazon.co.jp
 ・楽天ブックス
 
Intershift. Inc., and Pleasurable Intelligent Network.